同じ求人票を、また出し直していませんか
求人を出したのに、応募がゼロ。掲載期間が終わって、また同じ文章で出し直す——。福岡の中小企業では、本当によく聞く話です。
原因は給料や条件だけとは限りません。求人票の文章そのものが伝わっていない、ということが案外あります。仕事内容の欄は「一般事務」の一言、あとは条件の欄を埋めただけ。どこの会社の求人票も、そっくりな見た目になってしまう。自社の良いところを言葉にするのは、書き慣れていないとなかなか難しい作業です。
私(エムビジョンの代表)も、自分の会社の事務や文章づくりはAIに手伝ってもらっています。この「書き慣れていない文章の下書き」は、AIがいちばん向いている場面のひとつです。
AI(ChatGPTなど)に、こう頼んでみてください
無料で使えるAIを開いて、次の文をそのまま貼り付けます。◯◯の部分を、自社の内容に書き換えるだけです。
従業員◯名の◯◯業(福岡市)で、事務スタッフを募集します。仕事内容は◯◯。うちの良いところは「◯◯」です。求職者に魅力が伝わる求人票の文章を作ってください。堅すぎない言葉で、1日の仕事の流れも入れてください。
書き換えるのは、人数・業種・仕事内容・良いところの4か所だけ。埋めると、たとえばこうなります。
従業員10名の建設業(福岡市)で、事務スタッフを募集します。仕事内容は請求書の作成と電話対応。うちの良いところは「残業がほとんどない」ことです。求職者に魅力が伝わる求人票の文章を作ってください。堅すぎない言葉で、1日の仕事の流れも入れてください。
1分ほどで、そのまま下敷きに使える文章が出てきます。
コツ1|「うちの良いところ」は1つだけでいい
この頼み方の肝は、「うちの良いところ」を1つ入れるところです。残業がほとんどない。社長との距離が近い。未経験から始めた社員が多い。立派なことでなくて構いません。
「そんなの当たり前のことだから」と省いてしまう方が多いのですが、求職者にとっては当たり前ではありません。この一言があるだけで、どこにでもある文章が御社の求人票に変わります。
コツ2|「1日の仕事の流れ」も入れてもらう
もう一つが、1日の流れを書いてもらうことです。朝は電話対応から、午前は請求書の作成、午後は来客対応——こう書かれていると、読んだ人が働く姿を想像できます。求職者が知りたいのは、条件の数字だけではありません。
出てきた文章が固ければ「もう少しやわらかく」、長ければ「半分の長さで」と続けて注文すれば、その場で直してくれます。
同じ頼み方は、会社案内の文章やアルバイト募集の文面にも、そのまま応用できます。
注意点|条件の数字はAIに作らせない/応募者の情報は入れない
まず条件の数字です。給与・休日・保険などは、AIに作らせないでください。伝えていないと、それらしい数字を勝手に埋めてくることがあります。AIは「優秀だけれど思い込みの激しい新人」です。もっともらしい顔で埋めてくるので、かえって気づきにくい。条件の欄は必ず、自社の実際の内容に直してください。募集要項の書き方のきまりについては、ハローワークなどの様式でご確認ください。
もう一つが、入れてはいけない情報です。覚え方は「新聞に載って困る情報は入れない」。具体的には次の3つです。
- お客様の個人情報(応募者の履歴書や、社員の氏名・連絡先も同じです)
- 取引先との秘密(契約内容・単価など)
- 社内の未公開情報(財務・人事など)
求人の場面では、①がとくに要注意です。「この応募者、どう評価すべき?」と履歴書を貼り付けたくなりますが、そこは入れないと決めておいてください。AIに任せるのは求人票の文章まで、と線を引くのが安全です。
そして最後は、自分の目で読み直すこと。会社の看板として外に出る文章です。ここは人の仕事として残ります。
この記事のまとめ

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エムビジョン株式会社(福岡市)
